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658 : 非通知さん@アプリ起動中[sage] 投稿日:2016/05/27(金) 12 44 39.34 ID mUnmm7ex じゃけん覚えてる範囲を書き起こしましょうね OR「あれぇおかしいね、仕事から戻ったら見知ったロリが部屋にいるね」 YKM「OR…おかえり」ゴロゴロ OR「あとなんで黒いマイクロビキニとニーソ姿でゲームやってるのか、コレガワカラナイ」 YKM「この格好…嫌い?」シュン OR「そんなわけないダルルォ?大丈夫、兵器兵器」 YKM「今ならオプションで猫耳と尻尾もつける…お金はただでいいから」ガサゴソ OR「おい、それってYO!MEKWくんの持ち物じゃんか!」 YKM「NAさんが…MKから借りたから安心…多分」 OR「MEKWー!」 YKM「猫耳…装着完了です。次は…尻尾…付けて?」アナルチラッ OR「あぁ^~」 ORとYKMは幸せに猫ちゃんプレイをして終了
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検索 リボンチャーム付ビキニスカート 表示色[赤] 2010/06/15~06/29「池でるんるん♪梅雨のセルフィッシング」 期間中のみギルド交換 ヤツメウナギ8+タウナギ8+ながぐつカエル5 他IDでもよろしければ交換可 Copyright(C) GCREST, Inc. All Rights Reserved.
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さんかいおうのゆびわ 機種:PC 作曲者:Emotional Union 発売元:エウシュリー 発売年:2016年 概要 ジャンルは戦略級SLG。6つの勢力を代表する6人のキャラクターから主人公を選び、それぞれが持っている指環を奪い合うバトルロワイヤル方式の海洋シミュレーションゲーム。 海賊を題材しており、陽気な曲も多い。 公式曰く、ボーカル曲はOPED共にブランド初起用の人らしいが・・・ 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc1 覚醒する伝説 タイトル画面 desire hexagram 作編曲:柳英一朗 オープニング歌:Ayumi.アリツ編、ソーニャ編のラストバトル自軍フェイズ 心は大海原の流れと共に アリツ編自軍フェイズ 淡泊な瞳に映る一面の青碧 ソーニャ編自軍フェイズ 2016年337位 舞い降りたる調停者の使命 アニエス編自軍フェイズ 理想郷を希求せし紅き暴君 ラファエラ編自軍フェイズ 晦冥に潜む赤眼の黒衣者 アルヴィド編自軍フェイズ 黄金に輝くは天下の権力 ボルハ編自軍フェイズ 戦場に訪れたひと時の休息 入浴シーン 闇夜に浮かぶ澆薄の月 夜、不安シーン 荒波は息を潜めて近寄る 求めし者は身近な存在 渦巻く恥辱と快楽 その絆の行方…… Disc2 舟艇なくしては語れない 船強化 商売はいつでも賢く ルェアイ商会 軋轢を生ずる海域 敵軍フェイズ 旗幟を掲げて勝利を掴め 自軍フェイズ中の戦闘 迫り来る数多の気勢 敵軍フェイズ中の戦闘 投げられし賽とその行方 頃来に否定されし暴圧 危険種との戦闘 円環の光は輝きを増して 砲撃戦 伝承に謳われし地へ 海底エリア自軍フェイズ 深淵に眠りし権勢 海底エリアでの戦闘 明かされた真意と真実 ラストバトル戦闘 旗幟を掲げよ 戦闘勝利 次に繋げる戦 戦闘敗北 伝説は伝説のままに ゲームオーバー exceed way 作編曲:クサノユウキ from STRIKERS EDスタッフロール歌:marina エウシュリーちゃんのテーマ いつもの サウンドトラック 珊海王の円環サウンドコレクション ※公式通販のみ OPデモムービー
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ルイズは、トリステインの宮殿にある馬舎で、吸血馬の世話をしていた。 胴体に結びつけていた皮の袋を取り外し、ニューカッスル城から持ち帰った宝物類を確認する。 吸血馬とはいえ、馬には違いない、ブラッシングをして毛並みを整えると嬉しそうに鳴いた。 「ブルルルル…」 「よしよし、綺麗になったわよ。綺麗な栗毛かと思ったけど、光の加減で漆黒に輝くのね」 一通り手入れを終えると、ルイズは傍らに置かれていた木製のバケツを持ち上げた。 人間の胴が二つ三つは入るであろうそのバケツは、ルイズと吸血馬共通の食事でもあった。 「今日は豚の血ね、美味しかった?」 「グルルル…」 「そう、満足したの?ふふ…そうね、牛よりもしつこい味じゃないものね」 『血に味なんてあるのかね』 「あら、デルフは何人も斬ってるじゃない、味の違いぐらいわかるでしょう?」 『おいおい、いくら俺様だって、味まではわからねえよ』 「血の味はわからなくても、あんたの切れ味は私が保証してあげるわ」 『そりゃどーも』 吸血鬼となったルイズは、人間と同じ食べ物を食べているが、時々血が飲みたくなる。 だが、血を飲んでいる姿を見られるのは不味いので、バケツに指を入れて、指先からこっそり血を吸っていた。 宮殿の馬舎とはいえど、その扱いはあまり高くはない。 高級貴族は馬車を引かせるのに馬ではなく、ドラゴンやユニコーン、グリフォンなどを使うことが多く、馬はどちらかといえば下級貴族と平民御用達であった。 魔法衛士隊のマンティコア、グリフォン、ドラゴンと違って、馬舎は宮殿のもっとも外側に作られていた。 アンリエッタは、ルイズの連れてきた吸血馬をユニコーンの隣で世話しても良いと言ってくれたが、ユニコーンが怖がるかもしれないので遠慮している。 吸血馬がアルビオンで敵陣を突破したとき、ドラゴンを踏みつぶしマンティコアをはじき飛ばすという荒技をやってのけたのだ。 吸血鬼化と、ルイズの細胞が脳を浸食している影響で、吸血馬の知能はかなり高くなっているが、それでもユニコーンと同列に並べるのは気が引けた。 「精が出ますな」 と、そこに背後から声をかけられた。 ルイズも吸血馬も、この者の接近に気が付いていたので特に驚かない。 「ええ、私の自慢の馬よ」 ルイズが答えながら振り向くと、そこには口ひげをいじりながら馬を見つめる、痩せぎすの男がいた。 「ウェールズ皇太子は、この馬に乗って敵陣を突破されたとか」 「ウェールズはもう陛下ではなくて?」 「正式に戴冠式を済ませておりませぬ、故に、かの人は亡国の王子でございましょう」 ルイズは、男の顔を見つめた。 丸い帽子に、灰色のローブ、年齢は40だと聞いているが、それよりも10歳は老けて見える。 アンリエッタの父、つまりはトリステインの先帝亡き後、外交と内政を引き受け、重責を一身に背負った男であり、トリステインを実質的に動かす男、マザリーニ枢機卿である。 「それもそうね、ま、私は義理で陛下と呼ばせて貰うけど…ところで、枢機卿がこんな所に来ていいのかしら」 「一度、ドラゴンを踏みつぶしたという馬を見てみたくなりましてな、正直普通の馬よりも一回り大きい馬が、そこまで並はずれた活躍をするとは」 「この子は普通じゃないわ」 「?」 「私と同じよ」 「…なるほど」 マザリーニ枢機卿は、ルイズが吸血鬼であると知っている数少ない人物であった。 「後ほど、四人で会議を開きます、場所はウェールズ皇太子の…」 「解ったわ」 マザリーニは伝えることを伝えると、早々に馬舎を出て行った。 『なー、あいつ枢機卿なのか?』 「そうよ、マザリーニ枢機卿、けっこうな切れ者だと聞いてるわ、平民の血が混じってるとかで貴族はあまり彼に好意的じゃないけどね」 『おめーも元は貴族じゃんか、それにしては随分あいつに好意的だな』 「あら、解る?」 『まあな、勘ってやつよ』 「インテリジェンスソードの勘ねえ…まあ、否定はしないわよ、以前の私はマザリーニ枢機卿と聞いただけけで嫌悪感を感じたわ」 『へえ』 「今は違うわよ。宮殿に滞在してわかったけど、あれほどの苦労人そうは居ないと思うわ」 『苦労人ねえ』 「たぶん枢機卿は…王族を奉り、トリステインを安定に保つことが自分の役割だと思ってるんでしょうね」 『ずいぶん肩をもつねえ、嬢ちゃん、あの男の何処がそんなに気に入ったんだよ』 「気に入ってる?私が?枢機卿を?…そうね、気に入ってるわよ」 「大勢の貴族に嫌われながら堂々としていられるなんて、見事という他ないわ」 ルイズは、魔法学院でゼロと揶揄されていた頃を、思い出していた。 その日の夜。 マザリーニ枢機卿、アンリエッタ、ウェールズ、ルイズの四人は、トリステイン宮殿内のとある部屋に集まっていた。 亡命中のウェールズが使うこの部屋は、遠くから運ばせた模様のある石を使って作られており、客室としては広くはないが、その造りはまさに第一級のものであった。 10人は席に着けそうなテーブルを、四人で囲む。 アンリエッタが奥の席、ウェールズはアンリエッタから見て右、マザリーニは正面、ルイズは左側だった。 マザリーニがルイズに向かって質問する。 「それで、吸血鬼になったという原因は?」 「サモン・サーヴァントで呼び出した石仮面を被って吸血鬼になった…それは確実よ、でも粉々に砕いてしまったから…」 「石の仮面か…そのようなものが召喚されたという記録は、私の知る限りでは無いな」 ウェールズが呟くと、マザリーニも頷いた。 「でも、マジックアイテムを召喚した例は他にもあるのではありませんか?」 アンリエッタの言葉には、ルイズが答えた。 「どれも眉唾物よ…でも、昔書物が召喚されたという話はあったわね」 「『召喚されし書物』か、あれはハルケギニアでは類を見ない精巧な絵が描かれていると聞いたが、本当だろうか?」 ウェールズの言葉に、皆が考え込む。 公式な記録では、マジックアイテムを召喚してしまった例など、ほぼ残っていない。 使い魔が召喚されるとき、マジックアイテムを持った使い魔が召喚された例はあるらしいが。 「魔法学院か、アカデミーに資料をあたらせましょう」 「…それしか無いのね」 マザリーニのくちから魔法学院という言葉が出て、ルイズはため息をついた。 「貴方が生きているということは伝えません、マジックアイテムの調査…その名目で行きましょう」 「…お願いするわ」 こうして、四人だけの会議は進行していった。 ルイズが吸血鬼になった原因を探ることや、これからルイズの立場をどうしていくかが話し合われていき、深夜に差し掛かったところで議題はアルビオンに移った。 マザリーニがわざとらしく咳払いをしてから、口を開く。 「それでは…次にウェールズ皇太子の処遇ですが」 自分の処遇と聞いて、ウェールズはぴんと姿勢を正したまま答えた。 「私は覚悟しているよ、私がいては、ゲルマニアとの同盟にも影響が出よう」 その姿は堂々たるものだったが、アンリエッタにはそれが辛かった。 「ウェールズ様…」 アンリエッタが、恨めしげにウェールズを見つめる。 それを見ていたルイズは、アンリエッタの様子に違和感を感じた。 泣いて抱きつくぐらいのことはするかと思ったが、今のアンリエッタは涙を流すどころか、『我慢』と『諦め』を感じさせている。 ルイズは、アンリエッタの心情にどんな変化があったのか、不思議で仕方がなかった。 だが、ここでそんな質問をしても仕方がない、ルイズはマザリーニの次の言葉を待った。。 「…亡命は私の一存で受諾することになりましょう、当分の間は身分を隠して頂きますが」 アンリエッタとウェールズが、驚いた表情でマザリーニを見る。 「マザリーニ、それは、本当ですか?」 アンリエッタが問うと、マザリーニはいくつかの書簡を懐から取り出し、テーブルの上に乗せた。 ルイズはおもむろに立ち上がると、書簡を取り上げ、アンリエッタの前へと置いた。 書簡を開き、読み進めていると、そこにはいくつもの驚くべき事が書かれていた。 アンリエッタが従者として重宝しているアニエスは、元はメイジ殺しとして恐れられるほどの傭兵であり、情報収集を得意としている。 書簡はアニエスからアンリエッタに宛てられた報告書だった。 「これは…アルビオンの情勢ですか?」 「アルビオンの?」 アルビオンと聞いて、ウェールズがアンリエッタの書簡に視線を向ける。 アンリエッタはそれに気づき、読み終えた書簡をルイズに渡すと、ルイズはウェールズへと書簡を渡した。 「…これは、なんと…」 内容は、アルビオンを統治する貴族派の横暴が記録されていた。 その殆どが、疎開民からの伝聞であり、事実として扱うには不適切であったが、ウェールズの逆鱗に触れるには十分なものだった。 貴族派の統治は燦々たるもので、農村部、都市部での略奪、見せしめの処刑などが報告されている。 圧政と言うよりは、国民を飢え死にさせようとしている思惑が透けて見えた。 「許せん…!」 怒気をはらんだウェールズの声に、アンリエッタは思わずつばを飲み込んだ。 マザリーニが口を開く。 「その書簡は、ラ・ロシェールで傭兵に紛れて情報収集をしていた、アニエスからのものでございます、今朝早く、フクロウにて届きました」 「アニエスは無事なの?」 アンリエッタがアニエスの無事を心配して、マザリーニに聞くと、マザリーニは静かに頷いた。 「フクロウよりまる一日遅れて、トリステインに到着する予定です」 「そう…彼女には苦労をかけるわ」 先ほどから出てくるアニエスという女性の名前が気になったので、ルイズはウェールズの脇に立ったまま、アニエスとは誰のことなのか聞いた。 「ちょっといいかしら、アニエスって?」 「ああ、ルイズにはまだ伝えてなかったわね。実は…以前から考えていたことなのですけれど、平民だけで構成された部隊を組織するつもりなの」 「平民だけ?」 「ええ…わたくしは、栄えある魔法衛士隊の隊長、ワルド子爵が裏切り、ウェールズ様だけでなくアルビオンの方々を危機に陥らせてしまいました」 アンリエッタの言葉に、ウェールズが続く。 「それでアンリエッタは、メイジが信用できない…と言い出してね」 「まさか、メイジが信用できないという理由だけで平民の部隊を?」 「………お恥ずかしい話ですが、私は、ルイズ、貴方とウェールズ様、それぐらいしか心から気を許せる人がいないのです」 マザリーニ枢機卿は、自分の名前が出てこなかったのを気にする様子もなく、黙っている。 「アニエスは平民ではありますが、その活躍と忠誠心は人一倍だと、私は評価しています。彼女にシュヴァリエを与えて私の侍女にしようと考えたのが始まりですわ」 ルイズは、ふぅとため息をついた。 アンリエッタと再会して解ったことだが、子供の頃と同じように、思いついたことをすぐ実行しようとする悪い癖は抜けていないらしい。 「なるほどね…まあ、信用していた魔法衛士隊の隊長が裏切って、ウェールズを殺そうとしたんだしね…その気持ちはわからなくもないわ」 その言葉に、ウェールズは苦笑する。 自分が殺されそうになったというのに、のんきなものだなと、ルイズは思った。 「私は平民だけの部隊で、姫様の身辺を警護するなど反対ですが…アニエスをはじめとする幾人かの者達は、情報収集に関してはなかなかのものだと考えております」 ルイズは、マザリーニの言葉に驚いた。 噂では、アンリエッタとマザリーニは仲が悪いと聞いていたが、アンリエッタをうまくサポートしているように思えたからだ。 「姫様の身辺警護をさせるのは反対ですが…トリステインに巣くう、言わば『獅子御中の虫』をいぶり出すには、アニエスのような優秀な兵士が必要だと考えております」 と、ここでウェールズが、書簡から気になる点を見つけた。 「…一つ、気になるのだが、王党派の村民が一人残らず貴族派に寝返った…という項目があるが、これは…」 「やはり、そこに目を付けられましたか」 マザリーニがそれについて説明する。 アルビオンのとある集落は、王家に献上する馬を放牧し、管理していた。 その集落は表向きは貴族派についていたが、その実、王党派であった。 王党派の貴族達は彼らを信頼していたが、ある日突然、王党派を裏切ったのだ。 貴族派に情報を流され、ウェールズとは別の部隊が全滅してしまった、それはウェールズにとって真新しい記憶だった。 その集落について、気になる事が書かれていたのだ。 「その集落から脱出した人間によると、村落の人間は皆虚ろな目をしておったそうですな。そして一人の女性が村落の人間に命令を与えていた…」 「強力な『魅惑』?」 マザリーニの言葉に、ルイズが応えた。 「おそらく、そうでしょう」 マザリーニは、強力な『魅惑』のマジックアイテムか、先住魔法によって集落の人間が操られていると考えていた。 「ウェールズ殿下の話では、ニューカッスル城に残った戦力は3百程だったと聞いております、対する貴族派は5万、これは異常なことです」 そう言いながらマザリーニは、書簡の『正気に戻った人間の証言』を指摘した。 「貴族派の内情について証言した男は、元はアルビオンの兵士だったようです。夢を見ていたようだ…と、答えておりました」 ウェールズが口を開く。 「その兵士は、操られていたのが、何かの拍子で元に戻ったのか? …その男は今、どうしているのだ?」 「貴族派を裏切ったものの、今更王党派には戻れないと言って、自殺したそうです」 「………」 部屋に、重たい沈黙が流れた。 しばらくして、会議を締めようと、マザリーニが口を開く。 「とにかく、遅かれ早かれトリステインは攻め込まれるでしょう。ウェールズ殿下の亡命を受け入れようが受け入れまいが、確実に、です」 「…解った、亡命を受諾して頂けるのならば、私はトリステインのために道化を演じる決心もしている、マザリーニ枢機卿、うまくやってくれ」 うつむき加減だったアンリエッタが、顔を上げ、マザリーニを見据えた。 「枢機卿、貴方の思うようにやってください、ウェールズ様と同じように、私も王女として責務を果たしましょう」 「御意に…」 マザリーニが恭しく礼をして、その場はお開きとなった。 その後、ルイズはなぜかマザリーニの執務室にいた。 豪勢な造りではなく、どちらかというとウェールズ皇太子の部屋を思わせる質素な造りだった。 しかし、壁、天井、机、書棚、ソファなどは上質の者ばかりであり、トリステインの貴族主義的、権威主義的な気質が現れている気がした。 「まずは礼を言わせて貰いたい、ルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール」 マザリーニは、ルイズと向かい合わせになってソファに座り、ルイズに礼を言った。 「…その名は捨てたと言ったはずよ」 ルイズは、あからさまに不機嫌な顔をしたが、マザリーニは意に介した様子もなく言葉を続けた。 「貴族としてのけじめだと思って頂きたい」 「貴族として?」 「…アンリエッタ姫は、この短期間で、ずいぶんと芯が強くなられた。その原因の一つは貴方の死に様にある」 そうしてマザリーニは淡々と語り始めた。 アンリエッタは、ルイズが『土くれのフーケ』と戦って死んだと知った日から、泣きわめいてばかりだったらしい。 アンリエッタの母、太后マリアンヌもその時ばかりはかなり苦心したらしい。 なにせ娘の唯一の友達が死んでしまったのだから、その時のアンリエッタの取り乱しぶりは相当酷かったそうだ。 「太后マリアンヌ様は、姫様がまるで赤子に戻られたようだと、心中を漏らしておられた。それぐらい貴方の死は衝撃的だったようだ」 「……………」 ルイズはなにも言えなかった。 沈黙するルイズを見て、マザリーニはしばらく間を置いてから、続きを話し始めた。 ウェールズ皇太子に出したという手紙は、マザリーニの知るところではなかったが、予想は付いていたらしい。 アンリエッタがウエールズを好いていることは知っていたが、そのせいでトリステインに被害を被るのは危険だとも考えていた。 だが、アンリエッタがグリフォン隊隊長のワルド子爵に、独断で大使を命じたのは、完全に誤算だった。 アンリエッタが密命を下すとは思っても居なかった上、ワルド子爵が裏切ったというのも予想外だった。 しかし、ルイズの登場で不安は一転したそうだ。 「気づいておられますか?ウェールズ様は、もう何度かアンリエッタ姫殿下を泣かせておられるのですよ」 二人は相思相愛の関係であり、それが原因でゲルマニアとの婚約が破棄されるのが不安材料だった。 しかし、トリステインの城で、ウェールズはアンリエッタに何度も説教したらしい。 それこそアンリエッタが涙を流したのは2度や3度ではない。 「覗き見でもしてたの?」 「そのつもりはありませんが…ウェールズ皇太子のように、重要人物は、部下が絶えず監視しておりますからな」 マザリーニは、ひげを撫でながら言った。 アンリエッタはお姫様として育てられた、言わば政略結婚の材料として育てられたようなものだ。 だが、ルイズが帰ってきたことと、ウェールズに再会できたこと、そしてウェールズによる叱責を受けて、アンリエッタは王女としての『覚悟』を意識し始めたらしい。 「姫様は、内政、外交に気を配られるようになっただけでなく、呵るべき時に呵るべき部下を使うことを意識して下さった、それは私から見れば驚くべき成長なのです」 「なるほどね…」 「ですから、私は『石仮面』殿に一定の信頼を置くのです、しかし、トリステインの敵となるなら、このマザリーニ容赦しません」 「今の私は傭兵、トリステインに縛られるつもりはないわ」 ルイズがマザリーニを睨み付ける。 だが、マザリーニは意に介した様子もない。 「それで結構、もとより、『石仮面』殿に手綱を付けられるとは思ってはいません」 マザリーニの視線は、まるでルイズの瞳を射抜くかのように鋭かった。 ルイズは、心の中で舌打ちした。 マザリーニに舌打ちしたのではなく、むしろ自分の優柔不断さに苛立った。 自由を求める一方で、絆を求めている自分がいる。 絆は時に束縛に変わると解っていても、それでも求めてしまう。 マザリーニの言葉は、自分が、アンリエッタやウェールズのような『ともだち』の側にいられるのではなないかと、淡い期待を抱かせるのだ。 「…ま、アンリエッタとウェールズの敵になるつもりは無いわよ」 ルイズの、必死の強がりだった。 握った手は、汗ばんで、じとっとしていた。 翌日、虚無の曜日。 ルイズは久方ぶりの城下町を楽しんでいた。 フードを深く被り、ブルドンネの大通りを歩く。 久しぶりに見る商店の数々は、ルイズがアルビオンに行く前と変わらず、平和だった。 「懐かしいわね、ねえデルフ、武器屋の店主、また悪どい商売してるんじゃない?ちょっとからかいに行こっか」 『いいねえ!』 前言撤回。 武器屋は平和ではなかった。 前回、土くれのフーケと会った時、小劇場を待ち合わせの場所と決めていたので、劇場に足を運ぶことにした。 劇場は、舞台の明るさに比べて客席は暗く、顔を見るのも難しい。 前から8列目の左から2番目、そこがルイズが指定した席だった。 客はまばらで、ざっと見た感じでは20人ほどしか座っていない、よく見ると薄暗さを利用して恋人同士がお互いの身体を触っている。 ルイズは、自分の視力をちょっとだけ感謝した。 指定した席を見ると、そこには先客が座っていた、エメラルドグリーンの髪の毛は見間違うはずがない。 ルイズは、左端の席に座って、隣の客に声をかけた。 「こんにちは」 「…やっと来たね、待ちわびたよ」 『ミス・ロングビル』であり『土くれのフーケ』でもあるその女性は、深いため息をついた。 「どうしたの?ずいぶんお疲れの様子じゃない」 「まあね、ここもちょっと不安なんだ、場所と時間を改めてくれないかい?」 「どこに?」 「ピエモンの秘薬屋裏の安宿、『ロイズ』の名前で借りてあるよ」 「その前に、宝物だけどこかに預けたいわ」 「前にも言ったけど、秘薬屋のオババが預かってくれるわ、そっちは合い言葉があるけど」 「『ボロ土は入荷してるか?』よね」 ロングビルは無言で頷いた。 それを見たルイズは早々に立ち去る。 機嫌の良さそうなルイズを見て、ロングビルはため息をついた。 しばらく後、正午を告げる鐘が鳴る前に、ルイズはロングビルの指定した宿に来ていた。 「お泊まりですか」 「”ロイズ”の連れよ」 「へえ、承っておりやす、12番の部屋でさ」 ルイズは階段を上がり、二階にある「12」と書かれた部屋に入る。 小さな窓のついた部屋には、安っぽいベッドと、申し訳程度の棚が設置されている。 「ま、この程度よね」 ルイズは誰に言うわけでもなく呟いた。 しばらくして昼を告げる鐘が鳴る、ルイズはデルフリンガーを傍らに置き、ベッドに寝そべってその音を聞いていた。 『なー、嬢ちゃん』 「なによ」 『あの馬、名前つけてやらないのか?』 「……ちょっとは考えたんだけどね、保留よ」 『保留?』 「ブルート…って名前にしてあげようと思ったんだけど」 『ほー、確かブルリンの本名だったな、なんだ嬢ちゃん、やっぱり寂しがり屋じゃねーか』 「余計なお世話よ」 『そりゃすまねー』 「…本当は、あの馬をブルートって呼びたいけど、私には無理、代用品みたいで嫌じゃない」 『ふーん、こりゃ本物だな、嬢ちゃん、ブルリンに惚れてたんだな』 ルイズはデルフリンガーを抜き、束と切っ先を握って、全力で曲げ始めた。 『ちょっ!冗談だ冗談!マジやめて!やめて!折れる!』 「くっ…あ、あんた意外と丈夫ね、本気でやったけど…ゆがみもしないわ…ふんっ!」 『本気でやるなよ!』 そんな風にしばらくデルフリンガーと戯れた後、ルイズは、ふと立ち上がって窓の外を見た。 裏通りにあるとはいえ、正面の店『ピエモンの秘薬屋』は一階建てで小さい。 窓からは大通りを見下ろすことが出来た。 「こうして見ると、色んな人が歩いてるわよね」 『そりゃな、俺もいろんな奴に背負われてきたが、まあ時代が移り変わると服装も変わってくるもんだぜ』 「……………」 『いつごろだったかねえ、ガリアで、東方から来たっていう楽団を見たときは、さすがの俺もおでれーたな』 「……………嘘」 『嘘じゃねえよ、ちゃんと見たんだって…って、嬢ちゃん、どうした?』 「…嘘でしょう」 『…?』 「嘘だ…嘘だ、嘘だ!」 『おい、嬢ちゃん!?』 ミシッ、と音がして、ルイズの手が握りしめられる。 自分自身の手を握る握力が強すぎて、骨がきしみ、メキメキと音を立てる。 「KUAAAAAA……」 『おい!嬢ちゃん、落ち着け!落ち着けよ!』 デルフの声は、もはや届かなかった。 ルイズの顎はガクガクと震えている。 心を落ち着かせようとしても、身体がそれに反して興奮してしまう。 ルイズの目には、あるものが映っていた。 欲しくて、欲しくて、たまらないものが映っていたのだ。 『おい、嬢ちゃん、ルイズ!』 「五月蠅い……」 ルイズは、デルフリンガーを掴んで、握りしめた。 興奮が収まらず、ルイズの心臓の鼓動が早くなる、そして血液が沸騰するかのように熱くなり、全身を駆けめぐる。 ルイズの自制心は、完全に吹き飛んでいた。 ガチャリ、と音がして扉が開かれる。 入ってきたのはロングビルだった。 『ロック』で鍵を閉めて、窓際に立つルイズを見る。ルイズはデルフリンガーを握りしめて、窓の外を見つめていた。 「…なにやってるんだい?」 ロングビルは、ルイズに近寄ったが、突然振り向いて睨まれて動きを止めた。 牙を剥き出しにしたルイズが、紅く輝く瞳で、ロングビルを見ていたのだ。 「ひっ」 思わず、小さく悲鳴を上げる。 「カハァァァァァァァァァ…」 ルイズの呼吸が、やけに甘く感じられた。 ロングビルの腰に左手を回して、まるでダンスを踊るような姿勢で、ロングビルの身体に牙を近づけた。 「あ…待って、お願い、止めて」 震えながら、涙目で、辛うじて止めてくれと懇願する。 「フーケ…私のものになって、わたしだけのものに」 ルイズは、母親の乳を吸うかのように、ロングビルの右の乳房へと牙を突き刺した。 ブルドンネ大通りには、三人の女性が歩いていた。 魔法学院の制服に身を包んだ、キュルケと、タバサと、シエスタ。 かつての友達が、笑っていた。 ルイズという存在がいなくても、彼女たちは笑っていられるのだ。 本当に欲しがっていたものが、窓の外を無慈悲に通り過ぎていった。 「わたしのものになってよ、わたしのものに」 ルイズは吸血鬼になって初めて、その本心を見せた。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
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魔法による全方位からの攻撃。 それを受けてギシギシと小屋は軋み、崩落へのカウントダウンが始まる。 その間も絶え間なく攻撃は続き、カウントダウンはさらに加速してゆく。 そして。 ミシィ、と小さな決定的な音がした。 まず四方の柱が崩れた。ほぼ同時に屋根が落ちる。 その屋根に押しつぶされるように、壁板も崩れ去る。 壁が崩れる勢いで土煙が上がった。 小屋が土煙に隠れ、姿を見失う。 小さく魔法の風が吹き、視界を塞ぐ土煙が掻き消えた。 数秒前までソコにあった小屋は、もう何処にもない。 ただ瓦礫の小山があるだけ。中の者達はどうなっただろうか? 押し潰されて、踏み潰されたカエルのようにペシャンコになったか。 それとも瓦礫の中でしぶとく、運悪く生き延びているのだろうか。 どちらにせよ、終わりは見えた。 周囲の森から、木々を掻き分け三人の人影が現れる。 全員形状に違いはあるが、杖を持つメイジ。 三人ともフードを被っていて、その顔を見ることは出来ない。 しかし身長は170を全員超えているだろう。 服の上から見ても体格はそこそこ以上のものを持っているように見える。 城や豪邸で使用人を抱えて暮らすだけの上流貴族でないことは明らかだ。 そもそも上流貴族が、こんな辺鄙なところにそうそういるハズもないが。 「これで死んだか?」 「イヤ、まだ分からん。キッチリカッキリ止めを刺す」 「…同感」 寄り集まって出した結論は、完全に止めを刺すこと。 もちろん、ほぼ死亡は確定だろうが万が一ということもある。 「精神力をドブに捨てるような気がしてヤなんだがなー」 「…迂闊」 「別にいいじゃんよ。「書類」の処理も終わったらしいし、これで完璧に終わりさ」 「おいッ!!」 っと、と口を押さえて辺りを見回す(どうやら男達らしい)ヤツ。 本気で怒ったように、叫んだ男が睨みつける。 「……ワリィワリィ。そう怒るな、俺が後始末するからよ」 かなりヤバイと判断して、逃げるように瓦礫の山へと近づく。 「さっさと灰にして、寝かせて貰いますかね、と」 炎の呪文を精神を統一して唱えだす。 跡形もなく焼き尽くすには多少精神力を必要とするゆえ、その詠唱も多少だが長くなる。 だがほぼ何秒かで唱えきれるレベルの呪文であった。 たかが数秒、されど数秒。その瞬間が命取りよ。 ドバッ!ズドドドッ!ドッババババッ!!! 呪文を唱える男の目の前で、突然瓦礫の山が噴火するかのように宙に吹き飛んだッ!!! 「あ?」 呆けるしかない男。後ろの二人も何かに取り憑かれたかのように宙を見上げる。 だがさらに事態は急転する。 男は見た。瓦礫の中に埋もれながらも、虎視眈々と輝く瞳を。 自分に向けられた牙を、その杖をッ! 迂闊にも男は呪文の詠唱を、宙に吹き飛ぶ瓦礫に気を取られて中断していた。 そのため大きく集めた魔力は霧散し、一瞬ではあるが魔法を使った瞬間と同じ状態が出来上がっていた。 瞬間的な連続での魔法使用は難しい。 それが集中力を欠いた状態でなら………尚更にッ! 男の周囲に生まれる氷の矢、ウィンディ・アイシクル。 風と氷の共演。吹き荒れる「雪風」が男を芯から凍てつかせるッ! 「バァァッハアアアアァァァッ!」 風と氷に撫でられるように、その身を切り裂かれ杖を取り落とす。 さらに残った氷の矢が落ちた杖を追尾して粉砕した。 瓦礫の間から小さな人影が這い出してきた。続いて同程度の影と、それよりも大きな影。 最初がタバサ、次に康一とアニエスである。 彼らは生き残っていたのだ。 ボロボロな姿ではあるが確かに生き残っている。 何故あの檻のような、魔法の監獄から生き残ったのか? 答えは、小屋の崩落直前。 その数十秒間の出来事に全てがあった。 「逃げ道が……ない………っ……」 心砕けそうなタバサの出した結論。 何処にも逃げ道はなく、これから自分達は死ぬ。 生き埋めになって死ぬか、魔法で死ぬかの違いはあるが結果は変わらない。 今にも崩れそうな小屋の中で、タバサは母を想い静かに泣いていた。 「それはチョット違うんじゃあないですか、タバサさん?」 タバサの後ろから声がした。 魔法を行使し続けるゆえ、振り向くことは出来ないが確かに聞こえた。 康一の言葉が。確かに聞こえた。 「道っていうのは、「在る」もんじゃあないんですよ」 「………え?」 そして康一は、フフッと面白そうに笑う。 「アニエスさんも小屋が潰れることなんか、気にしちゃあいけませんよ。 違うんですよ。「ブッ潰れる」から、イイんじゃあないですかッ」 「…一体何を言っているんだ、コーイチッ? わたしにはサッパリ理解できんぞッッ!?小屋が潰れたら全員死んでしまうんだぞーーーッ!!」 この状況で笑える康一の神経が理解できずにアニエスは叫ぶ。 気でもふれたのか?イヤ、違う。タバサには分かる。 康一の笑い方は気がふれたとか、どうにもならずに笑うしかないとか、そんなチンケな笑い方じゃあないッ! 何か確信めいた、理由在る笑い方だッ! ミシリ、と何か決定的な音がした。 「崩れる……ッ」 見ると、今まで小屋を支えていた柱に亀裂が入っていた。 一箇所耐えられなくなると連鎖的に他の箇所も耐えられなくなる。 そして空が墜ちて来る。 「うおおおおぉぉぉぉぉぉッッ!」 康一達を押しつぶそうと、蟻を踏み潰す人の足のように天井が迫る。 そして壁も崩れ、外からの魔法が崩落する小屋の「圧力」と「質量」によって、たった一瞬ではあるが「押し戻された」ッ! 「ブッ潰れるからイイんですよッ、これで一瞬ですけど手が空いてくれるんですからねッッ!!」 「バカなッ!何言っているんだッ、そんな一瞬でわたし達に一体何が出来るって言うんだーーーーーッ!」 そうだ。コレッポッチの時間が生まれたからって何が出来るというのだ。 何処にも逃げることなんか出来ないのに。 「一瞬あれば十分なんですッ、叩きこめッ!ACT3!!」 『ワカリマシタ、康一様』 宙に浮くACT3が妙な構えをとった。 まるで拳法のような、両手の平を合わせて腕ごとねじれを加え半回転させたポーズ。 『必殺、エコーズ・3・FREEZE!!』 ドババババババンッ!! 叩き込まれた対象を超重くする能力、ACT3必殺の3・FREEZE。 そして叩き込まれたその先は。 ズンッ、と地面が鳴った。 「右も、左も、前も、後ろも、上もダメ。なら残ったのはたった一つッ!」 床に刻まれた無数の拳跡。 「下だああああぁぁぁアアァァッ!!」 ドガンッッ、と床がブチ抜ける。同時にその場の三人は「下」へと落下した。 「さっきスデにACT1を出したときに、エコーで確認しといたんです。こんな辺鄙なとこなんですからヤッパリ必要なんですかね。 人間が生きていくには、水とお日様と「食べ物」がいる。水は何処かで汲んでくるのかもしれない。太陽だって問題ない。 でも狭い小屋の中に「食べ物」だけが何処にも、何も無かったッ。 だったら答えは一つ。僕達の見えないところに「食べ物」を置いとける場所があったッ!!」 宙に浮いた浮遊感を感じながら、タバサは思わず言った。 「………地下…貯蔵庫……ッ!」 呆然としたようなタバサとアニエスを康一が抱きとめ、その康一をACT3が受ける。 ACT3で受身をとった康一がスタンドをACT2に変える。 しっぽ文字に「ピカァ」の文字を刻んだ。するとACT2の尻尾の先に着いた文字がランプのように輝いた。 突然暗い地下に光が差して驚く二人を手で制し、康一は上を見上げる。 つい一瞬前までいた小屋は完全に崩れ落ちていた。小屋の床に開いた穴は、上手いことマントが塞いでくれていている。 お陰で地下にまで瓦礫の山が侵入してくることはなかった。 いつかマントは破れるだろうが、ACT2の能力で補強しておけば何も問題はない。 しかもここは食料の貯蔵庫なのだ。 ここから暫く出れなくても食料があるからどうということもないし、水だってタバサの魔法で何とかなる。 未だに呆然とするタバサに向かって康一は確かに言った。 「道ってのは「在る」もんじゃあないッ、「創る」もんなんですッッ!!」
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前ページ次ページゼロの黒魔道士 「ワタシとー、やり合うおつもりですかー?おつもりですねー?それでは~……」 ガレキの塔の上、ワルドの手が光った。 「狂宴のはじまりはじまりぃ~!!」 切り裂くような風の渦。 風が千と万の刃となって襲ってくる。 「くっ!」 「きゃっ!?」 避けるのが、精一杯…… ワルド、何でこんなに強くなってるの!? ゼロの黒魔道士 ~第七十幕~ かぜはやみ 石畳の床が、どんどん削られていく。 カケラの一個一個が、まるで刃のようだ。 一つ一つが鋭く尖り、急所を確実に狙ってくる 「ほらほらーっ!コォオオッ!!」 ワルドの掛け声が、別の場所からも聞こえる。 風の遍在。 別の方向から竜巻みたいな風が、ボク達を襲う。 「ハァアアッ!」 「ダッ!!」 デルフでも止めることができない、空気の剣、 それが、2か所から。 僕の身体が、引き裂かれそうになる…… 「どう、すごい?すごいでしょ、ぼくちん!昔の俺様と全然違うでしょォ?」 「くっ……」 遍在のワルドに向かって、斬りかかる。 切り裂かれそうになりながら、こっちから出る。 デルフが本調子じゃなくても、遍在ぐらいなら…… そう思ったボクが甘かったみたいだ。 ワルドは、あっさりと自分の遍在を『消した』。 ボクの攻撃が当たる直前に、消して、また『出した』。 ボクの、背後に…… 「あーくび出ちゃいそー……っとぉ、危ないデスヨー」 「うわぁっ!?」 「ビビッ!?」 遍在をいくつも出したりひっこめたり…… 魔力が増えると、こんなこともできるの!? 「あー、もう『閃光』って二つ名も古臭くてビミョーな感じーィ?」 「じゃーあぁ……“光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる騎士”~ッなんてー、どう?どぅー?」 「ん、いいかもー♪ 重力も操っちゃう~?操っちゃおうか~?」 遍在の自分と、会話しながら、ワルド達がケタケタ笑った。 戦いながら笑うなんて、どうかしてる。 その声が、ぐわんぐわんと空気の中に広がる。 ボクの頭までおかしくなってしまいそう…… 「……狂ってる……!」 これが、一番しっくりくる。 ワルドは、『狂っている』。 どういう理由か知らないけど、今のワルドは強力な魔力をその体の中に宿している。 無理矢理、大きな魔力を取りこんで、使って……だから、頭がおかしくなっているんだ、きっと。 まるで……黒のワルツ3号みたいに。 過ぎた魔力が、脳を侵して、狂ってしまっているんだ。 そんなことを考えていると、ルイズおねえちゃんが立ち上がった。 全く無防備に、すっと立ち上がったんだ。 額を少し切ってしまったのか、血まで流しながら。 「ワルド!どうしちゃったっていうのよっ!?」 「べっつーにー?なーんにもー?僕は僕だもーんねー!」 「んー?それよりぃ、ルイズちゃぁ~ん!早くぅ、『虚無』の力を見せておくれよぉ♪」 「あ、そうだそうだー!ほらほら、君もぉ、破壊したくて、うずうずしてきちゃってるんでしょぉ?」 2人のワルドが、やかましく笑う。 小馬鹿にするような、イライラするような笑い方。 でも、ルイズおねえちゃんは、それにひるまないでギッとワルドを睨みつけたんだ。 「ワルド!もうやめて!私達は、この先へ進まなければならないの!みんなの、ためにっ!」 「ふーん、みんなのー?」 「へー、あっそー……」 2人のワルドが、1人になる。 また遍在を消した…… 「……イイ子ぶりやがって」 いや、違う! 速すぎて見えなかっただけだ! いつの間にかルイズおねえちゃんの目の前にワルドが立っている! 「ひぁっ!?」 「ルイズおねえちゃんっ!!」 ギリギリ。本当にギリギリだった。 ルイズおねえちゃんとワルドの間に体をねじこんだ。 ……ただのパンチが、ものすごく重い。 デルフで受け止めるのがやっとだっ…… 「『みんなのため』?『誰かのため』?ケーッ!気色ワルくて反吐が出る!!!!!」 「っ!?」 ワルドの声に合わせて、景色が歪む。 みんなの記憶を見た、さっきと同じように。 だけど、変だ。 空の色がチグハグ。 影の方向もバラバラ。 地面は、目がチカチカするようなグチャグチャの色のタイルがしきつめられている。 いくつもの額縁が浮いていて、ステンドグラスの中を魚が泳いでいて、 太陽が3つで、月が紫色の1個きり…… ……記憶まで、狂ってしまったっていうの? 「そんなもんはイイ子ぶりっ子の押しつけだァッ!ィ役立たず以下なのだ!!」 「っ!?」 変わった景色に目を囚われていると、額縁の1つ大きな口を開けた。 ワルドごと、ボク達を飲み込む。 まるで虫取り網のように、額縁が上から覆いかぶさってボク達を包んだんだ。 額縁の中…… ここは……アルビオンの教会? 真っ白な壁に、キラキラのステンドグラス…… 変わっていく景色に目がチカチカしてくる…… 「結局みんな、自分が満足したいだけのワガママッ子なのさーっ!もっと素直になってェ、僕と破壊しよぉーよーっ!」 「っ!?ぅぁあっ!?」 しまった。 目が慣れていない間に、やられた。 遍在のワルド、その足が、ボクを蹴飛ばす。 ズシンとした衝撃。 歪む視界。 自分の足が、床から浮いて…… ダメだ、飛ばされるッ…… 「『フライ』ッ!!」 ふっ飛ばされている間、ルイズおねえちゃんの呪文が聞こえた。 でも、ワルドには避けられたみたいだ。 「ほらほらー!虚無だとかなんだとか言ってぇー!結局はブッ壊すための爆発呪文じゃぁないかー!」 「だったらー、いっそ僕と一緒にィ、何もかも破壊しよーよっ!あブッ壊そぉ~♪」 ワルド達の、狂った笑いが教会の中にこだまする。 変幻自在……まるで捕え所のない、本当に、風のような相手…… 「くっ……」 大理石の床の上、なんとか立ち上がるけど、勝機が見えない…… 『風』相手に、どうやって戦ったらいいの!? ピコン ATE ~うみはあれ~ 「ふんっ!!」 「GRWOO!?」 鉄の葉一片閃いて、 また一体、トリスタニアの脅威が取り除かれる。 銀の鱗の奥底まで、深く突き刺さった鋼の一振り。 アニエスは確実に相手の命を奪った感触を確かめてから、 血飛沫を振りまきながらその剣を引き抜いた。 事態は収束に向かいつつある。 それは間違いない。 一体一体、着実にアニエス自身が屠ってきたのだ。 それでも、なお、障害は多い。 空に目を向ければ、未だ多くの銀の竜。 血と炎の忌まわしき臭気は止むことなく辺りに漂っている。 「息をつく間も無いな――っ!?」 剣の血糊をぬぐいながら、アニエスは確かに聞いた。 救護を求める微かな悲鳴、喘ぎ。 本当に、息つく暇もあったものではない。 「こっちかっ!!」 足が一歩でも進む限り、 剣が振ることができる限り、 例え息がどれだけあがろうとも、アニエスは駆ける。 しかし、そこに横たわっていたのは信じがたい事実であった。 「たい……ちょ……」 「ミシェル!?どうした!?しっかりしろっ!?」 路地に討ち捨てられていた身体は、自分の部下のもの。 銃士隊副長、ミシェル。武ではアニエスにも匹敵する剛の者。 それが剣すら持たず、やっとのことでその身をひきずっているという有り様だ。 幸いなことに、まだ暖かい。 いや、それが幸いかどうか…… 全身をぬらぬらとした粘着質のある液体に浸されている。それが生温い熱を放っているのだ。 猛獣の涎を頭からかぶったにしても、このように全身を覆われることはあるまい。 それに、怪我も大してしてないようなのに疲労の色が濃い。 やはりミシェルを包む粘液が原因か。 まさか、毒か。 「に……げて……くださ……い……」 「たわけっ!手負いの部下を放って逃げれるものかっ!!」 ぐったりとした部下の身体をその肩に担ぐ。 ぬるり、とした粘液が自分にかかっても気にしない。 例え、それが毒だったとしてもアニエスは躊躇しなかっただろう。 それが上官としての、いや人としての当然の行いであるのだから。 だが、ミシェルを担いでの退却は、為されることは無かった。 『そいつ』は、ぬらりと現れた。 「――もう、焦らし上手なんやから~!ミシェルた~ん、どこ行きはった……おろ?」 「っ!?」 まず驚くべきはその大きさ。 かつてトリステイン魔法学院をも襲ったフーケとかいう泥棒がいたそうだが、 そのゴーレムをはるかにしのぐ。 今までその巨体をどこに隠していたというのだろうか、 紫色の球体が、ぬぅんと家屋を見下ろして、その全容を露わにしてゆく。 色で言えばブルーベリー。 それを何百万倍も大きく膨らませればこのようになるだろうか。 ククリ刀のように湾曲した両目が、その端の方からだらりと垂れ下がり、 鮫や鰐といった水棲系の猛獣のごとき牙が球体の下部から上歯だけ何本も突き出している。 そして、それが何よりもこの球体を特徴づけるものであるが、 ぬらり、と艶めかしく濡れ光る太い触手。それが、8本。 その内の1本が赤瓦の屋根を思いっきり踏みつぶした。 「たいちょ……あい……つやば……い……」 肩に担いだミシェルの肢体がビクンと反応する。 ミシェル。 武の上ではアニエスも認めた女騎士をここまで怯えさせるとは。 「うひょひょひょ! さっすがトリステインやで、しかし~! かわいい女の子ぎょうさん…… うっひょひょー!わいの好みやでー!惚れてまうやろーっ! ゲルマニアから出てきて良かったーっ!」 「貴様が、ミシェルをっ――」 アニエスも、噂程度には聞いたことがある。 ゲルマニア海軍が捕えたクラーケンとかいうしゃべるタコの仲間。 それが見世物小屋から逃げだし、いずこかに消えたと。 それがこいつなのだろう。 こいつが、この下劣極まりない嬌声をあげてミシェルをなぶり者にでもしたというのか。 アニエスは自身の血が、ふつふつと湧き立つのを感じた。 「お?お?そんな目ぇで見つめられると照れてまうや~ん! うんもー、オルちゃんモテ期到来?この世の春が来てもうた?もう、オルちゃん感激ーっ!」 「ペラペラしゃべるタコがっ……わたしの部下をっ!!」 「た……ちょ……ダ……め……」 ミシェルの身体を、ゆっくりと下ろす。 頑丈そうな商店の壁。 柱がしっかりしている場所だから、しばらくは持つだろう。 少なくとも、このタコ野郎を刺身にする間は持つはずだ。 「タコちゃいますー!オルトロスですぅーっ!知ってる人は知っているー!知らない人は覚えてねー! お姉ちゃんも名前教ぇてーなー? 何て言うお名前なーん? 彼氏とかいてるー? 紫のタコって好みー? ってタコちゃうわー!」 「貴様に名乗る名など、無いっ!」 怒声と共に閃かせるは、鋼の一振り。 最初っから抜き身。 なめた口を聞く下衆なケダモノ相手に、手加減をするつもりは一切ない。 何より、自分の部下を傷つけられたのだ。 許せるわけがあろうか? 「あ、今 ムカつくタコ野郎だと思わなかった?しつこい?しつこい? ゴメンねゴメンね~♪ほな、お詫び言うたらなんやねんけど…… わいの女にしてあ~げるっ!!」 「ほざけっ!!」 「ダメ……たい……ちょ……!」 巨大なる化け物に立ち向かう女騎士。 さながら英雄劇のワンシーンのようなその場面を、 かすれていく意識の中ミシェルは、こう思いながら見ているしかなかった。 『隊長では、こいつに勝てない』、と。 ピコン ATE ~だいちはくさっていく~ 「間違いないか?」 「うん、すっごくにおう!くっさーいのっ!こっち!」 ガリアの大通りを広場へ、さらにそこから下り、街の外へ。 エルフと吸血鬼、大小2つの影が疾風のごとく駆け抜ける。 かかる死体の群れどもを、驚嘆すべき先住魔法で討ち払い、 迷うことなく進み行く。 彼らの任は『此度の襲撃の司令官を始末する』こと。 司令官の存在、イザベラは襲撃の最中これを推察し、2人に指示を出した。 一見、本能のままに暴れているように見えたゾンビだが、イザベラは看破したのだ。 氾濫する死人の群れ、それが確実に王宮を目指している様を。 また、その流れを誘導している死人が、その群れの中に何匹か紛れていたことを。 群れの部隊長共とでも言うべきそいつらが、昨日今日腐ったばかりというような見た目では無かったことを。 そして―― 「『モスフングス』の、焼けつくようなにおい……ほらっ!やっぱり!!」 むせかえるほどの、モスフングスの胞子。 リーダー格の死体共にこびりついた、墓場キノコの香り。 それを辿った先が、ここだった。 「吸血鬼の嗅覚とは、大したものだな……」 レイスウォール共同墓地。 リュティス郊外にひっそりと広がる終の寝所。 身より無き兵士が、家が滅びた貴族が眠る場所。 予想通り、と言うべきか。 墓土が掘り返され、引きずるような足跡までがついている。 あとは、肝心の『誰が掘り返し、誰が動かしたか』だが…… 「――気付かれた、か」 「っ!?」 「えっ!?」 こちらはモスフングスよりも早く見つかった。 というよりも、見つけられた、と言った方が正しいか。 墓標達を見守る菩提樹の上より、ふわりと姿が舞い降りた。 流れる金髪、美しい肌、涼やかな碧眼。 そして、尖った、耳。 「ビダおにいちゃん!?え、双子っ!?」 「――なるほど。我が写し身か」 「やはり、お前か。我の――」 ビダーシャルは薄々気付いていた。相手の正体に。 かさぶたが既に取れた頬をなぜる。 ロマリアにおいて血を流してしまった。 一滴で十分だ。血は記憶と肉体をつなぐ鍵。 「『我の偽者』、とでも? どちらが偽者か、本物かなど、些細な相違では無いか」 おそらくは蛮人の古の法具、『スキルニル』であろう。 血の一滴さえあれば、偽者を拵えるなど単純な作業にしかならない。 しかしながら、偽者の自分自身の挙動を、ビダーシャルは首をかしげて見ていた。 違和感。 その動き、その仕草。 まるで、熱にうかされているかのような…… 「――肝要なのは、どう生き、どう死に、どう操るか、だ……このように」 呼応するように、墓土が盛り上がる。 冬眠後の蛙共が目覚めるかのごとく、死体共が、 いや、それだけでは無い。 掘り起こされた墓土がまた、ビダーシャルの姿を象っていく。 何体も、何体も。 モスフングスの肺胞をかきむしるような臭いのする土を飲み込んで。 「我が写し身とて、容赦はせんぞ? まだ約束を果たす途中なのでな」 「うわ、不味そうなのがいっぱい……どれも土だったり腐ってたり……」 「貴様っ……禁忌の術を!」 『己自身を象ること無かれ』、『死者を操ること無かれ』。 これらは、道義的な理由はもちろん、 その危うさからエルフの間で暗黙の内に禁忌とされてきた事柄である。 己自身の強さや力は、己自身では御することはできない。 死に生を模させるのもまた、多大な魔力を要する。 精霊の力を借りる先住魔法の術者が、禁忌の力を御することはまず不可能で、 やがて借りうけた魔力を返済しきれなくなってしまえば、 精霊達は容赦なく貸しを回収しようとし、術者の精神も肉体も奪い尽くすことになるだろう。 それを、いとも簡単に、躊躇も無く為し得たこの偽者―― 「我が名はネフテスが使者、ビダーシャル。 滅びと腐りの禁呪、ゆっくり味わいながら死ぬが良い」 「くっ……」 ビダーシャルは感じていた。 この偽者は、自身の血より生まれた己自身であるが、 いかなる理由か、その強さも力も、はるかに自身を越えているということを。 冷静沈着を常とするエルフの心に、珍しく焦燥の感情が芽生えた。 ピコン ATE ~ほのおがすべてをやきつくす~ 勝者と、敗者。 戦においてそれらは常に表裏一体。 薄紙一枚で隔てられた差でしかない。 たやすくそれらは入れ替わり、覆る。 「はぁ、はぁ……」 コルベールは、自分が勝者の側に立っていることを感謝した。 過去の亡霊、かつての部下は黒焦げになって横たわっている。 あるいは、自分がそうなっていたやもしれないと考えると、冷や汗しか出ない。 『爆炎』。 コルベールが長年の経験から編み出した、必殺の魔法。 土魔法による錬金で空気の組成を変える。 しかる後に点火。爆散する炎は敵を一息で狩る。 また、同時に周囲の空気を奪い取ることで窒息させる。 確実な二の太刀を用意した、まさに必殺の魔法であると言えよう。 だが、相応にリスクは伴う。 集中力を要する魔法は、精神的疲労を加速させる。 長年、戦闘行為から遠ざかっていたコルベールにとってはなおさらだ。 ブランクという枷。 おもりの付いた衣服のような疲労が、全身を覆っていた。 コルベールは、その感覚を振り払うように踵を返し歩き始めた。 長々と感傷に浸るわけにもいくまい。 自分は教師なのだ。 生徒の安全を確認せねばなるまい。 『ドクン』 だが、どうしたことだろう。 かつての軍人としての本能が、 いや、もっと原初からの本能、生物としての本能が告げている。 『終わっていない』、と…… 『ドクン』 自身の心音に導かれるように、振り返る。 理性が告げる、『見るな、見てはいけない。逃げるべきだ』と。 充血した眼球が、それに反し、横たわる死体を捕えてしまった。 『ドクン』 炭と化したメンヌヴィルの身体が、わずかに震えた。 それは……そう、歓喜の渦を自ら湧き起こすかのように。 「――ダーハハハハハ……さっすが隊長殿だぜぇ……」 『ドクン』 コルベールの血が一気に冷える。 ありえない。 自分の魔法を直撃を受け、生きていることなどありえない。 し損じたか?ならばトドメを。 だが、それができない。 血が凍る。理性の指示に、身体が反応しない。 見ていることしかできない。 『ドクン』 「『人間』の武の極み、確かに見させてもらったぞ、隊長殿ぉ……」 爛れた黒焦げのシルエットが、ゆっくりと持ち上がる。 卵から孵る毒虫。 脱皮を終えたばかりの蛇。 忌まわしき嫌悪感を振りまきながら、メンヌヴィルの身体が、鎌首をもたげた。 腕は折れているのか、ダラリと垂れ下がり、それがまた蛇を思わせる。 『ドクン』 「――感謝するぞ、えぇ?……『人間』やめる決心がついたことになぁ!!」 メキリメキリと、メンヌヴィルの身体が膨らむ。 小さい身体に押し込められていたエネルギーが、出口を求めるように、ボコボコと膨れ上がる。 血管が浮き上がり、発光する。 『生まれる』。コルベールはそう感じた。 人間という殻を捨てて、『何か』が生まれようとしている。 「――な……」 「う、うごゥぅウうぅうゥウぉぉォォォォォオオオおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 叫びが途切れた時、彼はもう、『人には非ず』という存在になっていた。 「ハァ……この姿になんのは初めてでな、えぇ?少々やりすぎちまうかもしれないのは勘弁してくれよ?」 深紅の鱗、血染めの瞳、朱に染まった牙。 炎そのものをたて髪とし、大木を思わせる太い胴体がとぐろを巻いている。 蛇。“炎蛇”。かつてコルベールの二つ名であった存在。 いや、そんな生っちょろい物じゃない。 コルベールは、こうつぶやくのがやっとであった。 「――化け物……」 はるか東方に住む幻獣に、名称の起源こそはハルケギニアと同じくするものの、全く異なる存在があると言う。 圧倒的な力を誇り、半ば伝説上と化した生命種。 『龍』。 ハルケギニアの『竜』が天空を駆ける覇者とするならば、 東方における『龍』は神そのもの。 「お疲れのようだな隊長殿、えぇ?『さあ、回復してやろう』とでも言いたいトコだが、俺は回復魔法は使えないんでな。 まぁ、俺様も腕が折れてるんだ……イーブンってことで、問題無いな?それじゃ……」 コルベールが感じたのは、畏怖。 まさしく神に抱くような、畏怖の念。 それが、いかなる死神や悪神であれ、人はその壁を越えられない。 「『全力でかかってくるがよい!』なーんてなっ!!ダハハハハハハ!楽しもうや、隊長殿ぉお!!」 勝者と、敗者。 戦においてそれらは常に表裏一体。 薄紙一枚で隔てられた差でしかない。 たやすくそれらは入れ替わり、覆る。 だがコルベールは、疲弊した脳で感じてしまう。 自分が、今はどちらの側に立ってしまったのかを。 前ページ次ページゼロの黒魔道士
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5章 昨日見た景色 カルディスラ王国 イベント後、パーティがティズ一人になる。 宿屋の親父、王様と話すとイベント(必須でないがDの手帳にのる) 「アナゼルの手帳」が閲覧可能に カルディスラ周辺で出現するソードコボルトからは氷炎の盾(火水無効)が盗める。人数分揃えておくといい。 ノルエンデ渓谷 山頂でイベント。アニエスが仲間に。 カルディスラ王国 リングアベルとイデアが仲間に。 ↓ 宿屋でイベント後、飛空艇入手。 ↓ 再度クリスタルを解放することになる。 水のクリスタルを解放するまでは、海に着水できない 海賊、ソードマスター、忍者を除く全てのサブイベントが開始水のクリスタル解放後、海賊のサブイベント開始 火のクリスタル解放後、ソードマスターのサブイベント開始 エイゼン大橋でグッドマンと会話し、グッドマン邸宅に一度入って出ると、忍者のサブイベント開始 カルディスラの王様に話しかけるとイベント発生(手帳追記あり) 飛空挺内の酔いどれ酒場のキツネに話しかけると名前変更ができるようになる。(イベントでの呼ばれ方は変わらない) 各地の武具屋に新商品が入荷。飛空挺内の魔法屋でLv6を含む全ての白・黒・時空魔法が購入可能。 新商品 場所 品名 価格 場所 品名 価格 飛空挺内武具屋 ヘヴィーアクス 40000 飛空挺内魔法屋 ケアルガ 6400 飛空挺内武具屋 金剛棍※ 9000 飛空挺内魔法屋 アレイズ 6400 カルディスラ武具屋 クレイモア 30000 飛空挺内魔法屋 ホーリー 6400 ラクリーカ武具屋 ポイズンロッド 20000 飛空挺内魔法屋 ダーク 6400 ユルヤナ武具屋 世界樹の杖 23000 飛空挺内魔法屋 キル 6400 フロウエル武具屋 エルフィンボウ 21000 飛空挺内魔法屋 デス 6400 グランシップ武具屋 正宗 27000 飛空挺内魔法屋 グラビガ 6400 ハルトシルト武具屋 グラディウス 24000 飛空挺内魔法屋 リレイズ 6400 シュタルクフォート武具屋 皆朱の槍 27000 飛空挺内魔法屋 メテオ 6400 エタルニア武具屋 聖光の拳 18000 エタルニア武具屋 カレッジリング 10000 ※鉄棍が買えなくなっている。鉄棍はワールドマップの方のグランシップで買える。 ユルヤナの森の仕立て屋 2箇所クリスタルを解放すると祈祷衣修復のイベントが発生。 このイベントを終了するまで、一時的にクリスタルを解放できなくなる。 ↓ ユルヤナの森の仕立屋でイベント。祈祷衣の洞窟へ向かう。 祈祷衣の洞窟に入るとイベント。パーティがティズとアニエスの2人になる。 敵は弱いのでジョブ等は適当でよい。2人だけなのでデスに注意。 最奥でユルヤナに話すとイベント。 その後再びクリスタルを解放できるようになる。 この章から、これまでのイベントから得たヒントをもとに、ある行動をすることができるようになる。 4つ解放してホーリーピラーへ向かうと再びアナゼルとの戦闘。 撃破後は6章へ。 ただし5章以降に言えることだが、4つのクリスタルを解放した時点で その章をやり直すことができなくなってしまうため、雑記の人物ページや サブイベ・アイテム収集に拘るなら先に消化しておこう。 なお、水のクリスタル解放まで海に着水することができない。 (海賊関連のサブイベが進められない・海上のグランシップに入れない) また吸血鬼城のサブイベも最初からとなる。 以下、ネタバレにつき注意 +5章以降のシナリオ分岐(ネタバレ注意)(やり直せるので見なくても全く問題ない) エアリーが「ストップ」と言った後もX連打し、クリスタルを破壊すると、その直後に終章に進む。 終章をクリアすると、クリスタルを破壊した章の破壊直前の状態で再開される。すでに解放済みのクリスタルは解放されたまま。 破壊した章より前の章には戻れない 消化済みのサブイベントは復活しない
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登録日:2019/09/16 Mon 19 44 24 更新日:2024/05/15 Wed 19 24 22NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ゲゲゲの鬼太郎 ツンデレ疑惑 ツンデレ? 呪装術 根はいい奴 石動零 神谷浩史 鬼太郎第6期 鬼道衆 残念だったな。俺は唯の人間じゃない… 「石動零(いするぎれい)」とはアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6シリーズの登場人物である。 CV 神谷浩史 概要 第50話「地獄からの使者 鵺」より登場。 鵺を追う鬼太郎の前に突如現れた青年。(推定男子高生) その正体は、陰陽道や修験道等を組み合わせた独自の秘術を用いて、平安の世より更に昔から妖怪退治を生業としてきた超能力集団「鬼道衆(きどうしゅう)」の一員にして最後の生き残り。 赤毛混じりの髪と赤い瞳を持つ。耳にはピアスを開け、タンクトップの上から白と黒のパーカーを着ている。 因みに体付きは細マッチョ寄り。 とある理由から鬼太郎と同じく大逆の四将を追っているが、その始末のやり方の違いから彼らとは決して相容れない第三勢力として活動する。 人物像 嘗ては孤児であり、命の危機に瀕していたところを「師匠」に拾われ、以降その師匠や知人達と共に「鬼道衆の里」で暮らしていた(*1)が、ある日、自分が留守にしていた間に里が何者かの襲撃に合い壊滅。 その中で自分を「零兄ちゃん」と慕う実の妹同然の存在である少女「サヤ」の最期を看取った。 サヤの「襲撃者は鬼道衆、よくも…と言っていた」という最後の言葉を聞き、過去に鬼道衆が四将を退治していたことや、里を焼ける程の実力者という点からか、犯人を四将の内の誰かと睨み、復讐の為にその行方を追っている。 そんな過去故に妖怪に対しては並々ならぬ敵意を向けて蔑視しており、妖怪に情報を吐かせるために守る気のない約束をする、無害な妖怪を能力欲しさに狩ることに何も感じていない冷酷さを持つ。 特に直接・間接を問わずに大なり小なり人間に危害を加えた、または加えようとした妖怪に慈悲をかけることは決してなく、その妖怪が既に戦意を失っていようとも、それに止めを刺すことに一切躊躇わない。 それ故に彼がエリートの事件の際に鬼太郎が言った嫌いな存在である「妖怪を排除する人間(*2)」そのものである為鬼太郎との関係は最悪で、妖怪の人格を全否定する態度からただでさえ嫌悪感と怒りを抱かれていた上に、第62話で殴り合いながらお互いの相反する主義主張をぶつけ合ったことで余計に認識を悪化させた。 一方で妖怪側に特段の事情や目的があるなら渋々ながら多少なりとも考慮する等、全く話が通じない訳ではない模様。 また、復讐が無意味であることを理解しながらも、他の生き方を知らないがために自分自身を止められなくなっている節も、見受けられる。 妖怪に対して非情を貫く一方で、妖怪に囚われた子供を離すよう迫ったり(*3)、鵺に取り込んだ人間の魂を開放するよう要求する等、人間に対しては正義感を向けることが多い。 加えて、悪人でも人間である限りは殺さないという徹底的な線引きを自分に課しているようでもあり、そういった輩には必要以上の手は下さないようである。 独自の情報網を持ち、犬山まながゲゲゲの森に出入りしていることも知っており、彼女に「これ以上鬼太郎に関わるな」と警告した。 ネタバレ注意 後に里を滅ぼしたのが玉藻の前であることが判明し、対抗するために鬼太郎一派の力を取り込んだ。 しかし地獄からのバックアップがあったこともあり玉藻前に敗北、すんでのところで鬼太郎に窮地を救われる。 しかし玉藻の前に対する憎悪によって暴走し、そのまま鬼太郎と衝突してしまうが取り込んだ鬼太郎の仲間達が鬼太郎を手助けしたことによって敗北。 なお立ち上がろうとするも亡き妹の声を聞き戦意を喪失、その力を鬼太郎に託した。 そこにまなたちによって半身を解放された伊吹丸と邂逅。 彼から「今でも妖怪を全て滅ぼすか?」と問われるが以前は「止まらない」と返答していたが「その答えが出るまで足掻く」 と返答したことで伊吹丸は力を貸し彼と共に玉藻の前討伐に協力した。 終息後はまなに鬼太郎への伝言として「いつか会ったらお前を倒す」と笑顔で語り、半身を現世に留まることを許された伊吹丸と共に修行の旅に出て行った。 その後は96話・97話で伊吹丸と共に再登場、ぬらりひょんとバックベアードが引き起こした第二次妖怪大戦争がもたらした事態を止めるため、「あらざるの地」から鬼太郎を呼び戻すのに協力する。 この時にアニエス・アデル姉妹と初対面し、まなに「鬼太郎の仲間」と紹介されるも、本人は「仲間じゃねぇが敵でもねぇ」と返した。 戦闘能力 鬼により伝授された陰陽の道術を操る鬼道衆。 零はその中でも、禁忌とされる「呪装術」を使って戦う。 それは、倒した妖怪の魂を「怨」の掛け声で吸収し、以後その妖怪の力を自分のものにできるものであり、「妖怪を倒せば倒すほど強くなる」という厄介な性質を持つ。 ただし、妖怪の力を取り込むのは人体にとって極めて有害であり、度が過ぎると増幅して暴走した力に呑み込まれ、その果ては肉体が崩壊し始めるリスクもある。 それ故に鬼道衆の里では「呪装術」を禁忌と定めていたが、石動は復讐の為にその禁を破りこの術を会得した。 互いに出自の最後の生き残りな一方で、仲間達と共に協力して戦う鬼太郎に対し、他者の力を支配して一人で戦いという姿は鬼太郎のアンチテーゼとも言える。 「呪装術」以外にも音波攻撃を最新のノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで防いだり、鵺との戦いではその弱点である源頼政の弓「雷上動」の写し(コピー)を札から召喚して使う等の時代を問わぬ文明の利器も積極的に使用する。 また、ラ・セーヌを倒され怒り狂った巨漢マンモスを飛び蹴り一撃で吹き飛ばすなど、素の身体能力も常人離れしている。 総合的な戦闘力は並み居る強敵を打倒してきた鬼太郎と互角に渡り合える程だが、流石に四将レベルとなると苦戦することが多く、唯一討ち取った鵺も鬼太郎が仕留めるのを横取りした形になっている。 また、黒坊主の弱点は知れどその本体については知らなかったり、鬼道の本家たる鬼の伊吹丸には術が全く通用せず、返り討ちに遭ってしまったこともある。 技一覧 発動の際には片腕をもう片方でなぞり、漢字一文字を浮かび上がらせる。 尚腕が変化する術の際にはパーカーを脱ぎ捨てる。 鬼神招来 「鬼」の文字で発動。 両腕を怪力を宿した漆黒の巨腕「鬼神の腕」に変える。 そのパワーは鵺の体を容易に貫通するほどで、零の主力技になっている。 化け火招来 「火」の文字で発動。 周囲の炎を吸収して身にまとい、敵に突撃する。 戦意を失っていたラ・セーヌはなすすべもなくマンモスの目の前で焼き尽くされた。 鵺招来(正式名称不明) 「鵺」の文字で発動。鵺を取り込んだことで使用可能になった。 右腕を鵺の頭に変え、その咆哮で攻撃する。 鵺の頭には瞳がなく、鵺自身の自我は入っていない。ぶっちゃけパペマペに見える 一つ目招来(正式名称不明) 非攻撃技。一つ目坊を取り込んだことで使用可能になった。 両目を閉じる、又はフードを被ることで額に第三の目を出し、遠方を見る超視力や水中も観察できる透視能力を得る。 むじな招来(正式名称不明) 「狢」の文字で発動。むじなを取り込んだことで使用可能になった。 他者に変身できる。尚この技のみ額に文字が浮かぶ。 ネタバレ注意 砂かけ招来(正式名称不明) 「砂」の文字で発動。砂かけ婆を取り込んだことで可能になった。 手のひらから妖力の込められた砂を放つ。 子泣き招来 「泣」の文字で発動。子泣き爺を取り込んだことで使用可能になった。 体を石のように硬化・重化させる。 ぬりかべ招来 「壁」の文字で発動。ぬりかべを取り込んだことで使用可能になった。 体を泥に変えて地中を掘り進む。 暴走状態(正式名不明) 玉藻の前敗北後上3人を取り込んだことによって暴走した姿。 肌が赤く変色・血管が浮き出て目が黒くなっている。 伊吹丸との合体(正式名称不明) 正確には伊吹丸に力を与えられた姿で、伊吹丸とフュージョンしたような姿になっている。 伊吹丸同様刀を駆使して戦う。 これらの他にもラ・セーヌの「結界」製造能力を取り込んだが、彼の力は行使していない。 余談 バトルシーンがほぼ毎回あるとはいえ、風刺の味が強い本作において、ガチガチの戦闘員キャラクターというのは中々に異彩を放っており、「別作品の登場人物みたい」という声が多い。 鬼太郎シリーズにて鬼道衆の設定が出てきたのは、三期および80年代の原作以来となる。三期版の鬼道衆は「鬼巫女の鬼太郎抹殺作戦」に詳しいが、あちらも天童ユメコが中心となり、極めて重要かつ優良なエピソードとなっている。 上記の通り、石動に吸収された妖怪の中には化け火も含まれているが、78話には化け火が登場している。この個体が石動から解放されたものなのか、別個体なのかは不明。 アニメ誌のインタビューで公開された裏設定によると、石動は16歳の高校生。鬼道衆の里は奈良県に在ったためかつてはそちらで暮らしていたが、里の壊滅を受けて東京に移住し、そちらの高校に通いつつ里を壊滅させた妖怪を追っていた。75話にて、現役高校生の身で武者修行の旅に出た石動の、出席数や内申点や如何に…… 90話ではG鬼太郎のコンサートの観客席に、ねずみ男、ぬりかべ、一反もめん、花子さん、笹の精・星華、まな、雅、綾と共に、何故か石動の姿が確認できる。夢だけど その苗字故に嘗ての裏番組で悪の限りを尽くしたとある人物を連想した視聴者が大勢いた模様。 追記・修正は復讐を成し遂げてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] こいつの出た後に夏目友人帳のCMやってなかったっけ? -- 名無しさん (2019-09-16 20 15 27) 項目作成乙です。いろんなところで言われてるけど妖怪が相手でも事情があれば狩らないとは言いますが能力欲しさに一つ目坊狩ってるしアニエスとアデルも危ない気が… -- 名無しさん (2019-09-16 20 43 17) そういやあの2人も、ベアードが復活するって話も随分ご無沙汰だねぇ -- 名無しさん (2019-09-16 20 56 51) ねずみ男も危うく殺されそうになった....絶対、石動はその自身の妖怪への憎悪を黒幕の野望の糧に利用されるよ...ゲキレンのロンみたいな輩か、石動の中に潜む「寄生生命体or暴走」みたいなモノが黒幕として絶対いると思う。 -- 名無しさん (2019-09-16 22 19 12) もし鬼太郎と和解する事があったとしても、それは出番を終えて退場する時な気がする… -- 名無しさん (2019-09-16 23 22 30) ぬーべーの漫画終盤にこんなキャラいたなあって連想した。妖怪を憎んで腕に妖怪の力を宿して・・・ -- 名無しさん (2019-09-17 06 52 29) ↑結局その人は自分の憎しみを抑えきれず醜い怪物と化しちゃって憎んでた筈の妖怪達に救われて改心してたけどな -- 名無しさん (2019-09-17 15 52 44) 「大逆の四将の弱点は鬼道衆に伝わっている」とか言ってたけど、黒坊主戦では肝心な部分が伝わってなくて大ピンチ、伊吹丸戦では相手が鬼道の本家なんで術が通じずフルボッコといまいち強さが分からない人 -- 名無しさん (2019-09-18 01 58 53) ラ・セーヌの話ではハイエナもいい所だった。言ってる意味は分かるけどそれなら最初から参加しろよ -- 名無しさん (2019-09-18 07 50 25) ただ黒坊主と組んで明らかに全国規模の被害出した時のねずみ男を断罪すべきだっていう意見には同意できる面もあるから難しい -- 名無しさん (2019-09-18 17 57 54) 偽の手紙で呼び出して鬼太郎ファミリー吸収とかマジで許されませんよ…というか来週マジで死にそうなんじゃが -- 名無しさん (2019-09-23 06 32 24) そろそろ妖怪の魂吸収したツケが回ってきたな… -- 名無しさん (2019-09-25 00 48 33) 子泣き爺、ぬりかべ、砂かけ婆を倒して取り込んだ事には賛否両論が起こりそうだけど、逆に考えればあいつらが取り込まれた事によって石動に取り込まれた妖怪は元に戻れる可能性がかなり高くなったとも言えるよね -- 名無しさん (2019-09-25 02 23 01) やったことには反発も買うだろうけど、故郷滅ぼされて妹(かそれに値する存在)に死なれてる背景考えると無関係なら見逃すこともあるだけマシなんだろうなあ。悪夢とかPTSDっぽい感じだし。 -- 名無しさん (2019-09-25 05 27 16) メイン以外殆ど出てこないから、復讐鬼のイケメン以外キャラがわからない… -- 名無しさん (2019-09-25 17 05 44) 悪いとこばっかりでアニエスみたいにいいところが無いんで同情できない -- 名無しさん (2019-09-26 08 12 00) 製作側はライバルキャラや裏主人公的な存在を目指したのかもしれないけど、一年間の放送で出てきた回数が少な過ぎて余りの掘り下げ不足で誰も感情移入出来なかったんだよな...もっとコミカルさを見せれば多少印象違ったかも。 -- 名無しさん (2019-09-26 12 38 11) 個人的に思うのは同情できる点があまりなくてやってることが酷すぎてヘイトしか稼いでないって印象かな。もっと誰かに笑顔を見せるとか優しい一面でも見せていれば違ったのではとも思う。 -- 名無しさん (2019-09-26 12 48 16) 確かにアニエスみたいにギャグ回とかでユーモラスな姿を見せれば好感度も変わってたかもね… まあ過去が過去だからギャグをさせづらいのもあるだろうけど… -- 名無しさん (2019-09-26 13 19 38) 過去回想見ると目つきが優しいから元々は穏やかな性格だったっぽいけど、そこらだけでももっとじっくりやれよと・・・。 -- 名無しさん (2019-09-26 17 19 00) 人間にもそんなに優しくない人。まなに秘密を暴露とかする意味あった? -- 名無しさん (2019-09-28 06 52 13) ↑黙ってる方が優しいかどうかは微妙なところだけどな。 -- 名無しさん (2019-09-29 20 24 00) 日曜朝だから許された人。こいつもその内ぬらりひょん編に出るんだろうなぁ… -- 名無しさん (2019-09-30 00 12 44) 神谷浩史に力を与える古谷徹…つまり、完全に仲間同士になったティエリアとリボンズ… -- 名無しさん (2019-09-30 00 33 58) 魍魎退治の助っ人に化け火がいたという事は、化け火は石動から解放して貰えたんだね -- 名無しさん (2019-10-21 18 39 09) ↑一つ目坊の魂も返してもらったかな?再登場望む!あと、コイツはおそ松「さん」のチョロ松で、砂かけばばあはおそ松「くん」のチビ太なんだよね。おそ松「さん」のチビ太も出ないかな?鈴健や入野くんも出てほしい。綾ちんも。 -- 名無しさん (2019-11-02 11 02 44) この事態についに再登場したけど、伊吹丸と合わせて安心感凄いな -- 名無しさん (2020-03-22 09 37 43) 鬼太郎の友人に枕返しと言う妖怪がいた。彼は偉い坊さんに鈴を取られたと言ってたが、その偉い坊さんが鬼道衆と言う裏設定がある。石動はあの女の子を成仏させる必要がある。あと、斉木楠雄とどっち強いの? -- 名無しさん (2020-04-04 06 59 33) 凄く今更だけど、第11・12話で狸に日本の政権乗っ取られた時は何してたんだろうか?51話の回想シーンで制服を着ていた事から、里が健在だったころは普通に学校に行っていたみたいだから知らなかったとは考えにくいし、修行中で出られないのだとしても里の人たちに報告くらいはしたはずだろうし……。それと、最終回ラストの不死身温泉の集合写真に魔女姉妹はいるのに、彼と伊吹丸だけいない=ハブられているのがちょっぴり哀しいw -- 名無しさん (2020-04-10 21 10 32) ↑この人はアニエスと違ってまなと親しくなることもなかったから集合写真にいたら「なんでいるの?」と突っ込みたくなるような。×3伊吹丸はともかく、74話以降の身勝手で下衆な凶行への報いや罰がないままで終わってしまったから、個人的に安心感よりげんなり感の方が強かった。まあ出さないわけにはいかなかったんだろうけど。 -- 名無しさん (2020-04-11 13 12 05) ↑第75話で取り込んだ砂かけたち(害悪・力の糧と見下していた妖怪たち)に抵抗された末に鬼太郎にぶちのめされるという手痛いしっぺ返しを受けているので、お咎めが全くなかったとは言い難い。まなと大して親しくないのも確かだが、まな自身は彼を鬼太郎の仲間と認識しており(彼自身は否定してるけど)、おまけに彼と伊吹丸の協力がなかったら鬼太郎を復活させることはできなかったので、思い出を取り戻した後、その時のお礼と10年間忘れてしまったことに対するお詫びも兼ねて誘っても何ら不自然さは無い(まあ、伊吹丸込みとはいえ職業(?)柄妖怪のツアーに参加するのが厳しかったとか、普段何処いるのか分からないからお礼は別途にしたとか色々考えられるけど) -- 名無しさん (2020-04-12 18 57 07) ↑その擁護はちょっと無理があるような。「全くなかったとは言い難い」だけで、やったこと(豆腐小僧まで巻き込み人質にして用済みになれば殺そうとして、ほとんどテロリスト)に対してそれだけではぶっちゃけ不釣り合いで生温いとしか。元々はぬ~べ~の玉藻京介みたいに主人公のライバルとして描きたかったようだけど(あっちはほとんど仲間といっていいんだろうけど、こっちは失敗してヤン・カイルンっぽくなった感じ)あれで「鬼太郎の仲間」にしたつもりなら色々描写不足では。本人の言ったように「敵でも仲間でもない」中途半端なキャラクターになってる印象。最終話近くで登場した時もキャラクターというよりは鬼太郎を復活させるための舞台装置っぽいとどこかで書かれてて納得した。だから重要な役割果たしたわりにその後が全く描かれてないのかと。 -- 名無しさん (2020-04-12 20 22 47) おどろおどろの美琴がコイツにあったら鬼太郎を殺してって頼むだろ。でも、石動に消してもらっても妖対法で消してもらっても結果は同じだと思う。確かに父親を殺されて憎んだと思うが憎めば憎むほど、復讐に捕らわれて空っぽになるだけよ。ねずみ男も言ってたけど、「戦争しても腹が減るだけ」だし。 -- 名無しさん (2020-04-28 07 33 51) ↑2 まあその後は鬼道衆の再興か悪い妖怪退治のどっちかってのは想像つくよな。伊吹丸が一緒ならもう道間違えたりはせんし、最終回でもぬらりひょん攻撃しようとして鬼太郎に止められて素直に引いてたし。 -- 名無しさん (2020-08-14 17 55 01) 本編の行いでも十分荒れてたけどもしアニエスかアデルを狩って取り込んでたらエライことになってただろうなとは思う。 -- 名無しさん (2020-08-14 19 54 10) > -- 名無しさん (2020-09-05 22 13 01) ↑失礼>鬼太郎に止められて ぶっちゃけ大急ぎで話を収束させている最中に彼に何かさせる時間も意味もなかっただけでは。一度は道を間違えている以上、再興や退治の前にすべき明確な反省や謝罪の描写がなく、鬼道衆に関する描写も足りないを通り越して断片的すぎるあたり(それが上記のコメントでヘイトしか稼いでない、感情移入できなかった等評されている理由だろうけど)本来作中ですべき描写に必要な時間が足りなかった人という印象。だから想像はついても作品で描かれることはないのかなと(小説でも名前もでてなかったし -- 名無しさん (2020-09-05 22 20 59) 私も凄く今更ですが、アニエスとアデルが初登場した西洋妖怪編でも村を守っていたでしょうか? あと、関係ないが、某末っ子ドライモンスターとは仲が悪そうな気がする。 -- 名無しさん (2020-10-13 13 15 54) 西洋妖怪編でも >狸に日本の政権乗っ取られた時 今更だけどそれ以外にも結構事件が起こってるのに一度も出てこず、またそれについて一切言及されずに終わってるあたり、名無し篇で完結する予定だった6期では、鬼道衆そのものがその辺考えていない(というか考えると無理のある)後付け設定ではという意見を見かける。 映画化で詳しく描かれるであろう水木さんとの出会いで始めた「恩返し」をそれなりに長く続けている鬼太郎が、四将篇で初めてその存在を知った(それまで噂を聞いたこともない)というのもちょっと・・・記事で「別作品の登場人物みたい」という声が多いと書かれているけど、設定そのものが作品から浮いているというか、違う作品から切り取って無理やりくっ付けたみたい -- 名無しさん (2021-04-25 10 37 49) 遅レスなのだが、上から1番の人、夏目の -- 名無しさん (2022-01-04 19 22 19) ↑ミス 夏目の声の人は彼です。 -- 名無しさん (2022-01-04 19 22 52) もし、こいつが以下に挙げた妖怪を腕に入れたら、どういう漢字が腕に出て、どんな能力を使えるようになるかな。 1.ねずみ男 2.狼男ヴォルフガング 3.かまいたち 4.二口女 5.たんたん坊 6.輪入道 7.カミーラ 8.アニエスとアデル 9.くびれ鬼 10.吸血鬼エリート 11.水虎 -- 名無しさん (2023-09-30 20 47 32) 今回の映画で鬼道衆関連が掘り下げられててびっくりしたわ。派閥も色々あったんだな -- 名無しさん (2023-11-17 13 47 57) 裏鬼道衆が出た結果再評価される奴 -- 名無しさん (2023-11-21 18 22 51) >派閥 というより、元々鬼道衆は何かの理由で鬼太郎達と敵対する組織として出てくる。(理由は違えど原作やアニメ3期もそうだし) -- 名無しさん (2023-11-22 23 36 51) ラ・セーヌの力は使って欲しかったな -- 名無しさん (2023-12-25 00 46 10) 時貞…あいつも元鬼道衆らしいが何年もビジネス活動してた割に零よりも格ゲーで無双してそうな最強気やらしててなんとも -- 名無しさん (2024-05-15 19 24 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/quo_vadis/pages/207.html
ゼロ#7 ニコニコ 戦時中だってのに暢気にセーラー服とな? ……よくやった! ところでアンリエッタの表記はフランス語か?(猿知恵レベル 一期でサイトが全くこっちの文字が読めなかったような表現があったような……。 まぁ深く考えたら負けか。 これは良いビッチ、開戦するのは悪いビッチ。 でも、ところ構わず爆発させるルイズがただのバカ扱いになってるのが悲しい。 ニヤニヤ動画は、狙いすぎやりすぎ注意ですよ! バランス崩れると一気にイライラ動画になりますから。 夜を楽しみにしてます!(性的な意味で バカルイズに続いて、アニエスまでおバカキャラに……。 持ち出し厳禁とは言え、この状況なら持ち出しても構わないだろうと突っ込み。 敵を討つ前に死にかけてどうするの。 コルベール先生TUEEE、でもこんな取ってつけたようなピンチはいらない件。 もう7話だって言うのに展開が遅いぜ! こんなのAパートだけで十分なんだぜ! 最初のむちゃくちゃハイペースはどこ行ったんだぜ! 名前 コメント